寿司屋の大将、釣り日記

令和3年10月12日（火）

南方に台風が２つもいるのが気になるが、予報をみると天気が良い。

昼過ぎから多少の風が出るようだが、ひどい風ではなさそう。

ウネリが無いと良いが。

朝5時半に家を出るが、まだ暗い。

最近は夜明けが遅くなったな。

マリーナに着くと、ちょうど朝日が昇る。

タチウオを釣りに向かおうか、漁礁に行こうか迷ったが、まずは漁礁に行く事にする。

寿司屋としては、色々な種類の魚が欲しいのだ。

僚船のN氏は別の漁礁に。Y氏は赤い魚を釣りに出かけた。

私は、最近よく行く深場の漁礁へ直行。

多少のウネリはあるが、風はなく穏やかである。

漁礁に着き、何か所も魚探で探るが、どこも魚の反応が薄い。

この時期の漁礁っていつもこんな感じ。

どこに船を停めるか・・・・難しいわ～。

イマイチな反応だが仕方なく妥協して船を停める。

まあ、昼位までゆっくりやるかという考えで竿を出し、仕掛けを投入。

しばらくして、魚探にも少し反応が出る様になる。

そしてサバ・アジがポツポツと・・・・忘れたくらいに釣れてくる。

シブイわ～～、ホントにシブイ！

何度か仕掛けを投入していると、急に竿先がフワッと軽くなる。

またサバが食ったか？と思いリールを巻いてみると、なんとタカギレ！！！

ここにもサバフグがいるのか。

大事な仕掛けを1セット無くしてしまうとは！結構高いのに！

イライラしながら新しい仕掛けをセットする。

水面を見るとサバフグがウヨウヨ泳いでいやがる。

タモで水面をバシャバシャと叩いて追い払う。

追い払った隙に仕掛けを投入。

荒っぽいが、こうしないとまたすぐにヤラレてしまう。

またしばらく釣れない時間が過ぎていき、ふと竿先をみていると何だかおかしい。

普通は船の揺れに合わせて竿先が上下するのだが、ずっと竿先がしなったままだ。

けれど根掛かりではなさそう。

とりあえず巻いてみるかと思い、電動リールのスイッチを入れると、何だか重たそう。

しかも、竿先がクククッとしなる。

魚がついている。

巻き上げると、なんと良い型のアマダイがいる。

船上へ取り込もうとハリスを手繰ると、なんだかおかしい。

なんかの仕掛けが絡まっている。

なんと、先ほどサバフグに切られて海底に落ちていった仕掛け（コマセカゴ・オモリ・天秤・クッションゴム等）が絡まって上がってきたのである。

こんな事ってあるんかよ！って思う出来事だ。

嬉しい外道のアマダイと、無くしたはずの仕掛けが一緒に手に入るなんて。

きょうはなかなかついているな。

釣れなくてどんよりとしていた気持ちが、明るさに変わる。

こうした予定外の嬉しい外道が釣れるのも、漁礁での釣りの醍醐味である。

しばらくしてアタリが完全に止まったので、仕掛けを入れたまま流してみる事に。

すると、またアタリが出たので、そこですぐに船を停める。

こんな釣り方が出来るのは、アイパイロットのスポットロック機能があるおかげ。

高かったけど、本当に便利なので買って良かった。

ここでアジを8匹ほど追加。

数は少ないが、型は良い。

35～40センチ位あるのがほとんど。

ここでもアタリが止まると時間は11時半。

違う漁礁へ行ったN氏に電話をすると、東のタチウオポイントに行っているが釣れないという。

赤い魚を釣りに行ったY氏に沖のウネリの大きさを電話で確認、ぜんぜん大したことないウネリだとの事。

N氏が行っているタチウオポイントではなく、西のタチウオポイントに向かう事にする。




12時半到着。船が10艇ほどいる。

適当にみんながいる辺りに船をつけ、仕掛けを投入。

いつもの様にアタリ棚を探すため、一番底から巻き上げる。

底から20～30メートル上でアタリがある。

それさえわかれば、アタリのあった場所でその棚だけを探れば良い。

しかし本当に活性が良い。

軽い前アタリの後、2本の針にガツンと一気に食いついてくる。

通常は1本かかったら追い食いをさせるが、そうしなくても勝手に2本付いてくる。

そしてサイズも良い。

指4本以上がほとんど。

太いのは7本位ある。

こんなのが2本付いて上がってくると、竿がメチャクチャ曲がる。

電動リールがギュンギュン唸る！

釣ってて面白い！！

ただ、こう活性が良いと仕掛けを切られる事切られる事！

この日だけで4回、それも天秤の上からやられた。

ミチイトをフワッとさせたときが一番危ない。

わかっちゃいるんだけどやられる。

4回も切られるなんて、普通なら嫌になって帰っているが、サイズの良いヤツがこうたくさん釣れていれば仕方ないと思える。

14時を回る頃には誰もいなくなり、広い海は貸し切り状態。

それでもまだ釣れる釣れる！

強くなると言っていた風はそれほどでもない。

16時になり、まだやればいくらでも釣れそうだが納竿。

そろそろ帰らないと、船を洗ったりアジを締めたりと帰港後もひと仕事あるのだ。

最近は暗くなるのも早いのである。